
ロボット掃除機は便利でした。だからこそ、約3年間、機種を替えながら4台使いました。
最初に期待していたのは、掃除機がけではなく床の水拭きを自動化することです。使っていくうちに不満が出ても、「次の機種ならもっと使いやすいのでは」と考えて乗り換えてきました。
それでも2026年9月、4台目のEufy Robot Vacuum Omni E25を返却したあと、5台目のロボット掃除機は探しませんでした。
今使っているのは、自分で押して掃除するコードレス水拭き掃除機「Narwal S30」です。
3年間かけて水拭きを自動化してきたのに、最後は手動に戻りました。しかも今のところ、手動に戻ってからのほうが水拭きする回数は増えています。
4台目の性能が悪かったからではありません。振り返ると、ロボット掃除機が便利かどうかと、実際に自分が使い続けるかどうかは別の話でした。
そもそも、水拭きだけを楽にしたかった
掃除機がけ自体には、それほど困っていませんでした。家にはスティック掃除機があり、猫の毛やゴミが気になればその場で吸えます。
面倒だったのは水拭きです。
クイックルワイパーでもできますが、シートを付けて、力を入れて拭き、終わったら外して捨てる。家には猫もいて、くしゃみなどで床が汚れることがあります。
そこで、
水拭きまで自動化すれば楽になるのではないか。
と考えました。
最初から購入せずRentioを選んだのは、ロボット掃除機は新機種が出るたびに機能が進化しているように見えたからです。一台を買って固定するより、生活の中で長く試して、次に気になる機種が出たら替えるほうが自分には合うと思いました。
当時はバッテリー劣化も気にしていました。ただ、今回改めて調べても「ロボット掃除機は2~3年で寿命」と一律に言える根拠までは確認できなかったので、これは当時の自分が購入をためらった理由として書いておきます。
Rentio自体は使いやすかったです。数日ではなく数カ月使えたこと、次の機種へ替えやすかったことは、結果的に4台試すうえで自分に合っていました。

Rentioの注文履歴。注文番号と正確な注文日時は、取引を特定できないよう画像上で伏せています。
4台を替えるたび、「次なら解決する」と思っていた
| 使った機種 | そのとき期待していたこと |
|---|---|
| DEEBOT X2 OMNI | 水拭きそのものを自動化したい |
| Roborock S8 Pro Ultra | 別の機種ならもっと使いやすいのでは |
| Eufy X10 Pro Omni | 新しい機種なら手入れもさらに楽になるのでは |
| Eufy Robot Vacuum Omni E25 | 水拭き方式そのものの進化で不満も減るのでは |
1台目 DEEBOT X2 OMNI
最初に使ったECOVACS DEEBOT X2 OMNIでは、水拭きまで自動でやってくれる便利さを実感しました。
一方、私の使用環境では、一度覚えたはずの地図がアプリ上でうまく残っていないことがありました。掃除性能より、アプリを含めた細かな使い勝手が気になり、
「別の機種ならもっと快適なのでは」
とRoborockへ替えました。
2台目 Roborock S8 Pro Ultra
Roborock S8 Pro Ultraは、実際に使っても性能には満足していました。
ただ、使い続けるとモップ、紙パック、フィルターなど、ロボット掃除機自体の世話が必要になります。
消耗品を買うことそのものが嫌だったわけではありません。気になったのは、自分の所有物ではないレンタル品のために専用消耗品を自費で買い足すことでした。
返却すれば本体は手元に残りません。その状態で消耗品を買い続けることに少し違和感がありました。
Roborockに大きな不満があったというより、「せっかくレンタルしているなら、新しい機種も試したい」と次へ替えました。
3台目 Eufy X10 Pro Omni
次に使ったEufy X10 Pro Omniも、モップの自動洗浄・乾燥まで行う高機能な機種です。
それでも私の家では、しばらくすると臭いが気になるようになりました。
「モップを近くで嗅ぐと少し臭う」程度ではありません。水拭き後、ロボットが通った床から臭いを感じ、窓を開けることもありました。
原因を特定できたわけではなく、X10 Pro Omni全般が臭くなると言うつもりもありません。あくまで私の使用環境で起きたことです。
交換用モップを購入し、ゴミパックも交換しました。ここでも「借りている製品の消耗品を買っているな」という感覚は残りました。
4台目 Eufy Robot Vacuum Omni E25
E25では、それまでの回転式とは違うローラー式の水拭き機構が採用されています。
「水拭きの仕組み自体が変われば、今度こそ気になる部分も減るのでは」と期待しました。
性能そのものに大きな不満があったわけではありません。ただ、私の家ではマンションの玄関部分で動けなくなることがあり、モップまわりの臭いも気になることがありました。
そして最終的に一番大きかったのは、別の問題でした。
気づいたら、ロボット掃除機そのものをほとんど動かさなくなっていました。
家にあるだけでは掃除にならない、と気づいた
冬には1~2週間に1回程度しか動かさない時期もありました。
家には高性能なロボット掃除機がある。なのに使っていない。
そこで、当たり前のことに気づきました。
家にロボット掃除機があるだけでは意味がない。使ってこそ掃除になる。
なぜ使わなくなったのかを考えると、機種の性能以外の理由がいくつもありました。
普段は部屋ごとのドアを閉めています。全室を掃除してもらうには先にドアを開ける必要があり、冷暖房中はそれが気になります。
冬にはこたつを出すので、ロボット掃除機が走れる範囲も減ります。床の物を少し動かしたり、玄関で止まっていないか気にしたりすることもあります。大型ステーションの場所も必要です。
どれか一つが致命的だったわけではありません。
ただ、小さな手間が積み重なって「今から動かそう」と思う回数が減っていました。これは吸引力や水拭き方式がさらに進化しても解決しない部分でした。
ちょうどE25を借りたときの最低レンタル期間6カ月も終わり、返却できるタイミングになりました。
※これは私がE25を借りた当時の契約条件です。Rentioの最低利用期間は商品や時期によって異なります。
今回は次のロボット掃除機を探しませんでした。
「全部自動」をやめてNarwal S30へ
ここで初めて、
全部自動でなくてもいいのではないか
と考えました。
それまで重視していたのは「何もしなくても掃除してくれること」です。
次に選ぶときは、汚れが気になったらすぐ使えること、掃除する場所を自分で選べること、大型ステーションを置かなくていいことを重視しました。
そこで選んだのがNarwal S30です。
S30は自分で押して使いますが、使用後のローラーモップはベースで自動洗浄・乾燥できます。
完全に手作業へ戻したというより、自動化する場所を変えた感覚に近いです。
振り返ると、欲しかったのはロボット掃除機そのものではなく、床を水拭きする回数を増やせる仕組みだったのだと思います。
手動に戻ったのに、水拭きする回数は増えた
S30を使い始めたのは2026年9月です。まだ長期評価ができる段階ではありません。
それでも、今の時点では水拭きする回数が明らかに増えました。
床の汚れが気になれば、その場所だけ掃除する。猫が汚したところがあれば、そこだけ拭く。全部屋のドアを開けたり、家全体をロボット掃除機が走れる状態にしたりする必要はありません。
自分で押すので、掃除している間の手間は当然増えています。
ただ私の場合は、「掃除を始めるまで」のハードルが下がりました。
一方、S30にもすでに面倒だと感じるところがあります。
水拭きと吸引を同時にするので、本体内にたまったゴミは水分を含みます。この処理は、乾いたホコリを捨てるだけの掃除機より手間です。
ローラーブラシやフィルターなど、手入れ・交換する部品もあります。
つまり、「ロボット掃除機をやめればメンテナンスも消耗品もなくなる」という話ではありません。
今のところ、こちらの手間の種類のほうが自分には受け入れやすいというだけです。
ロボット掃除機がダメだったわけではない
ロボット掃除機を4台使って最後にはやめましたが、ロボット掃除機そのものを否定したいわけではありません。
便利だったから3年近く使いましたし、Roborock S8 Pro Ultraのように性能に満足した機種もあります。
家のドアを普段から開けている、ロボット掃除機が走りやすい家具配置になっている、こたつを置かない、毎日決まった時間に動かせる。そういう家なら、自分とは結果が違うと思います。
私の場合は、機械の性能だけではなく、臭い、メンテナンス、レンタル品への消耗品購入、ステーション、ドア、冷暖房、こたつ、玄関、そして使用頻度まで含めると、生活に合わなくなっていきました。
便利かどうかと、実際に使い続けるかどうかは同じではありませんでした。
S30についても、まだ答えを出すつもりはありません。ロボット掃除機の使用頻度が特に落ちた冬を、S30ではまだ経験していないからです。
冬を越したあと、本当に水拭き頻度を維持できたのか、臭いやメンテナンスをどう感じたのかは改めて確認します。
今言えるのは、
ロボット掃除機を手放して手動に戻ったのに、今のところ水拭きする回数は増えた。
というところまでです。
※本記事の使用感は、筆者宅で実際に使用した際のものです。同じ製品でも間取り、床材、家具、使用頻度、清掃・保管状況などによって結果は変わります。
※製品仕様は2026年9月時点のメーカー公式情報を確認しています。